2024年7月27日、全道主要書店で発売!
改訂版 さっぽろ喫茶店グラフィティー
和田由美/著
定価1,650円(本体1,500円+税10%)
四六判並製
152ページ
ISBN 978-4-906740-66-6 C0095
珈琲の香り、街の記憶―。18年ぶりの改訂版が登場!
目次
【口絵:喫茶店スクラップ帖】(カラー8頁)
懐かしい写真と最新の取り下ろし写真で喫茶店の魅力を紹介
【Ⅰ.学生街の喫茶店】
ミルク/タマキ/ドルフィン/ふれっぷ舘/Keef
ミルク
ELEVEN
TOMATO MOON
ホールステアーズカフェ
可否茶館倶楽部
「あとがき」より
本書は、朝日新聞北海道版の夕刊紙面で、2003年9月2日から2005年5月25日にわたって連載された原稿に、加筆・訂正を加えたもので、単行本化にあたって新たにコラムを書き下ろし、インタビューと対談を付け加えている。
私はこれまでにも、亀の子タワシやミルキーなど時代の記憶を辿る〝モノ語り〟や、四季折々の食材にまつわる想い出を綴ったエッセイなど、様々な新聞連載を手掛けてきた。ある時、新しい連載の企画を考えることになり、今度は何か違ったジャンルに挑戦してみたいと思っていたところ、私より若い世代の人たちが、札幌の古い喫茶店について知りたいという。1970年以前のことであれば、故・和田義雄さんの著書『札幌喫茶界昭和史』に詳しいのだが、それ以降をまとめたものは皆無だったので、私に書いて欲しいというのだ。最初は唐突な話だと思った。けれど、かつてタウン情報誌『ステージガイド札幌』の編集長をしていた上に、70~80年代に渡って『札幌青春街図』というタウンガイドを4回発行したこともあり、普通の人よりはこの街の喫茶店に詳しいことに気づいた。
〝喫茶店史〟は無理だとしても、グラフィティー(落書き)というスタイルならば、70年代以降の空白の時代を多少は埋めることが出来るかもしれない。そう思うに至ったのである。(以下略)
著者プロフィール
和田由美(わだ・ゆみ)
エッセイスト、亜璃西社代表。1949年(昭和24年)小樽生まれ。札幌南高校、藤女子短期大学英文科卒。札幌初のタウン情報誌「ステージガイド札幌」編集長を経て、1988年出版と編集の亜璃西社を設立、エッセイストとしても活躍中。著書に『ほっかいどう究極の食材めぐり』(JTBパブリッシング)、『さっぽろ酒場グラフィティー』『ほっかいどう映画館グラフィティー』『和田由美の札幌この味が好き!』(以上、亜璃西社)など。編者として『さっぽろ燐寸ラベルグラフィティー』、監修者として『ほっかいどう地酒ラベルグラフィティー』がある(以上、亜璃西社)。