これぞ呑ん兵衛のバイブル!

 

さっぽろ酒場グラフィティー
- pub&bar graffiti in Sapporo -

和田由美/著

本体1,300円+税
四六判ソフトカバー
192ページ(うち、カラー口絵8ページ)
ISBN 978-4-900541-78-8 C0095

長く続くには、ワケがある。観光ガイドには載らない“いい酒場”の人と味をご案内!
―北海道新聞好評連載「ひと・街・酒場」を単行本化―

 おでん、焼き鳥の名店から、居酒屋、音楽酒場、カクテルバーまで、この街で20年以上続く老舗を中心に、思わず通いたくなる全55軒を著者が独断でセレクト。終戦直後から半世紀以上続く老舗、一代で名を成した人気店などなど、生き馬の目を抜く飲食業界で暖簾を守り続けた古き良き酒場への讃歌を綴った、これぞ呑んべえ待望の書!
 巻末には、作家・佐々木譲さんとの〈酒場対談〉も収録。

あとがきより

 連載は平成18(2006)年4月から北海道新聞土曜朝刊でスタートし、同20年6月に終了。記念すべき第1回は、オバちゃんこと小野寺春子さんが営む「おでん小春」に登場していただいた。平成20年に88歳の米寿を迎えられた小野寺さんは、今も現役で店に出るこの世界では最古参。続く2回目は、その小野寺さんが2カ月だけお姉さんという、札幌カクテル業界の重鎮である山崎達郎さんの「BARやまざき」。奇しくも同じビル内にあるこの老舗2軒にさえ登場してもらえれば、その後の店はどんな順番でもいいのではないかと思ったからだ。
 女だてらに酒場の原稿を書くなんていい度胸をしている、と思う方も多いだろう。でも、もうすぐ人口190万人に手が届こうかというこの街に、こんな素敵な酒場がたくさんあり、それも長く続いていることを記録しておかなければ、という一念だったことだけはわかって欲しい。

目次

巻頭カラー「酒場酔訪」
…愛すべき酒場の数々をカラー写真で紹介

 


I.おでん
おでん小春/かつや/おでん一平本店/おでん処 酒悦

II.焼き鳥
鳥君/福鳥本店/銀泉/勝のやきとり

III.居酒屋
第三モッキリセンター/金冨士酒場/串かつ千里/たかさごや/旬彩亘/田舎や/酒庵きらく/味どころ こふじ/酒庵 五醍/古今亭/あんぽん/柳/福ちゃん/味の夜明け木曽路/晩酌処かんろ/浜っぺ/酒庵 藍/味百仙/酒房かまえ

IV.音楽酒場
ジョージの城/銀巴里/ソワレ・ド・パリ/チャックベリー/ミュージックパブ は~もに~/DAY BY DAY/HABANA

V.カクテルバー
カクテルパブ にせこ羊蹄/BARやまざき/ラルセン/樽詰ギネスビールTANAKA /パブリックバー KOH/BAR白楽天/クラン/ジャズバー ソリチュード/BAR PROOF/BARアドニス/ドゥエルミタアヂュ

VI.エトセトラ
ブルゴーニュ/ふじ川/バール・コーシカ/麦酒停/N43/米風亭/高や敷

VII.酒縁酔談
〈対談〉佐々木譲×和田由美

著者プロフィール

和田由美(わだ・ゆみ)
 1949年北海道小樽市生まれ。藤女子短期大学英文科卒業。タウン誌「ステージガイド札幌」編集長を経て、ベストセラー『さっぽろ青春街図』を編集者として世に送り出す。1988年、亜璃西社を設立して代表取締役社長に。その傍ら、各紙誌に連載を持つエッセイストとしても活躍。著書に『北海道 究極の食材めぐり』(JTBパブリッシング)、『こだわりのロングセラー』(共同文化社)、『日曜日のカレー』『さっぽろ喫茶店グラフィティー』『さっぽろ酒場グラフィティー』(以上、亜璃西社)など。