2018年1月27日、全道書店で発売!

増補版 北海道の歴史がわかる本
石器時代から近・現代までイッキ読み!

桑原真人・川上淳/共著

本体1,600円+税
四六判並製
392ページ
ISBN 978-4-906740-31-4 C0021

1万部突破のロングセラー歴史入門書《増補版》が登場!

  • 累計販売数1万部を突破した、2008年刊行の小社ロングセラー 『北海道の歴史がわかる本』 が、発行10年目にして初の改訂を行い、新たに 《増補版》 として登場しました。
  • 今回は4つのトピックスを増補し、石器時代から近現代におよぶ北海道3万年の歴史を、56のトピックスで解説しました。著者のお二人は、いずれも北海道の歴史を長年にわたって研究してきたスペシャリスト。その確かな視点で選ばれた数々の歴史トピックスは、興味ひかれる内容ばかりです。
  • さらに、一般的な通史に登場しない話題も数多く取り上げており、初めて北海道史に触れる方から歴史ファンまでが楽めるよう配慮しました。どこからでも読めるトピックスで、北海道史をイッキ読みできる、ユニークな歴史読本《増補版》です。
  • 新たに追加したトピック
    【あけぼの編】川上 淳
    [PART.3]ロシアとの接触~松前藩・蝦夷地の終焉(近世Ⅱ)
    ①ロシア帝国が樺太を襲撃! 対露危機を生んだ文化露寇
    ②松前藩復領までの苦難と場所請負制確立の影響
    【躍動編】桑原真人
    [PART.6]戦時下の北海道~未来への視座(現代)
    ③戦時中に畑となった、大通公園や赤れんが前庭
    ④研究目的で「発掘」されたアイヌ遺骨と返還問題

誌面

どこからでも読めるよう、3万年を56のトピックスで紹介。各トピックには図や写真を必ず掲載し、本文の下に脚注をふんだんに入れることで、読みやすさに配慮しました。

前書き

本書は、北海道と周辺地域の歴史に関心のあるものの、何から学んでよいか迷っている人、もう一度歴史を学びなおしたい人、学校で習った歴史が暗記科目で少しもおもしろくなかったと思っている人、さらにはフィクションよりも事実の持つおもしろさに触れてみたい人、現在の北海道が置かれている状況を確認したい人など、おもに北海道の歴史に初めて触れるであろう読者を想定して執筆した。―「はじめに」より

目次

【あけぼの編】川上 淳
[introduction]
北海道特有の時代区分は、どうして生まれたのか?


[PART.1] 黎明期~アイヌ・和人の相克(原始~中世)
2~3万年前に現れた、北海道最初の人類/偶然発見された国宝、縄文時代の名品・中空土偶/続縄文文化が独自に持つ、地域色豊かな多様性/交易の重要性が高まる、擦文時代の開かれた社会/海とともに暮らした、オホーツク人の海洋文化/アイヌ人とアイヌ文化は、いつ生まれたのか?/チャシ跡が物語る、アイヌ文化成立期の様子/90余年におよんだ争乱「コシャマインの戦い」/中世の山城・勝山館の都市を思わせるスケール

[PART.2] 松前藩の成立~クナシリ・メナシアイヌの戦い(近世Ⅰ)
ラッコ毛皮献上が生んだ、松前藩成立への道程/蝦夷地に渡った最初のヨーロッパ人/米に代わる収入源だった、商場知行制と場所請負制度/蝦夷地最大の壮絶な戦闘「シャクシャインの戦い」/ロシアへの対抗策だった、幕府による蝦夷地直轄化/アイヌVS松前藩・和人商人〝最後の戦い〟の結末とは/戦いの結果生まれた絵画「夷酋列像」の謎


[PART.3] ロシアとの接触~松前藩・蝦夷地の終焉(近世Ⅱ)
鎖国状態だった江戸時代、蝦夷地も鎖国していた?/ロシア使節が披露した、日本で初めてのスケート/大国の思惑に翻弄された、ロシアへの漂流民たち/「大日本恵登呂府」の標柱と、近藤重蔵の対ロシア政策/ロシア帝国が樺太を襲撃! 対露危機を生んだ文化露寇/ゴローニン事件の陰で尽力した高田屋嘉兵衛/幕府役人として生きた北方探検家たちの素顔/北方への危機感が生んだ、幕府直営の「蝦夷三官寺」/松前藩復領までの苦難と場所請負制確立の影響/松浦武四郎が蝦夷地に残した大きな足跡/樺太の領有権を巡り激化した、幕末の日露紛争


【躍動編】桑原 真人
[introduction]
北海道は無人地だった? 蝦夷地から北海道への歩み

[PART.4] 開拓使の設置~三県時代の北海道(近代Ⅰ)
箱館に設置された、司法機関とは異なる裁判所/北海道にも県があった? 道南に存在した2つの県/「土人」から「旧土人」へ。開拓使が行ったアイヌ政策/函館~札幌を結ぶ大動脈「札幌本道」をつくる/北海道に屯田兵が置かれた本当のワケとは?/開拓使による管轄から「三県一局」時代へ/刑務所から「町」が誕生。北海道と監獄の密接な関係

[PART.5] 北海道庁設置~許可移民制度の始まり(近代Ⅱ)
海派か、陸派か―。開拓方針を巡るせめぎ合い/所得税は官吏だけ? 道民に与えられた数々の恩典/番外地の世界と、開拓地における小都市の誕生/屯田兵から旅役者に―。兵村生活の実情と、ある屯田兵の話/ベストセラーで北海道を開拓。検印票に残された開拓の志/北海道集治監に収容された「赤い人」の群像/「北海道旧土人保護法」の制定とアイヌ民族/人類館事件とアイヌ民族。好奇の目にさらされた人々/北海道庁が札幌からなくなる!?/藤田留次郎爆弾死事件。「タコ部屋」の過酷な実態/軍国美談のヒーロー「一太郎」の北海道移住話と許可移民制度/北海道と「羊」の歩み。ジンギスカンが生まれるまで

[PART.6] 戦時下の北海道~未来への視座(現代)
韃靼海峡を埋め立てる!? 2代目宇三郎の北方開発論/戦時中に畑となった、大通公園や赤れんが前庭/穴に隠れて14年間の逃亡生活。中国人・劉連仁の悲劇/後ロヲ振リ向イテ視線ヲ合ハスコトハ 情交ヲ許シタ証拠/北海道の戦後開拓と「ロビンソンの末裔」たち/江戸時代から連綿と続く北海道独立論の系譜/研究目的で「発掘」されたアイヌ遺骨と返還問題/「未来記」に描かれた50年、70年後の北海道

年表/索引

【装幀】佐々木正男(佐々木デザイン事務所)

著者プロフィール

桑原真人(くわばら・まさと)
1943年、愛媛県生まれ。北海道大学大学院文学研究科修士課程修了、札幌大学元学長、札幌大学名誉教授。著書に『近代北海道史研究序説』(北海道大学図書刊行会、1982年)、『北海道の歴史』(共著、山川出版社、2000年)、『アイヌ民族の歴史』(共著、山川出版社、2015年)など。

川上 淳(かわかみ・じゅん)
1954年、北海道生まれ。駒沢大学文学部歴史学科卒、立正大学大学院文学研究科史学専攻修了、現・札幌大学地域共創学群文化学系教授。著書に『日本の時代史19 蝦夷島と北方世界』(共著、吉川弘文館、2003年)、『近世後期の奥蝦夷地史と日露関係』(北海道出版企画センター、2011年)など。