地形図でたどる、道内全鉄道の沿線案内

 

北海道 地図の中の鉄路
―JR北海道全線をゆく、各駅停車の旅

堀淳一/著

本体6,000円+税
A5判上製オールカラー
432ページ
ISBN 978-4-906740-13-0 C0026

地図エッセイの名手が、新旧地形図のべ200枚で道内鉄路全線を車窓&沿線案内する、
各駅停車・地図の旅

  • 日本エッセイスト・クラブ賞受賞の地図エッセイの名手が、自らの地形図コレクション新旧のべ200枚を駆使し、いま乗れるJR北海道全14線をオールカラーで走破する贅沢な一冊が登場。
  • 新旧のべ200枚の地形図で、ルート変更を含む歴史と変遷をたどりながら、移り変わる車窓風景に隠された地形の魅力までを解説。読む者を「各駅停車・地図の旅」へと誘います。
  • さらに、各章末には該当路線の駅名一覧を掲載したほか、特別付録に《戦前の昭和19年と戦後の昭和41年の道内鉄道路線図復刻ポスター》もついた、地図&鉄道ファン必読の決定版です。


著者ならではの車窓案内で、道内全鉄道の沿線案内を堪能できる

―――地図研究家・今尾恵介

刊行に寄せて

地形図でたどる、道内全鉄道の沿線案内

半世紀以上にわたって多様な地図の楽しみ方を発信してきた堀淳一さんによる、地形図でたどる道内全鉄道の沿線案内。気になる不思議な地形や歴史を秘めた線路の形などを、豊富なカラー図版で味わいつつ、著者ならではの車窓案内で堪能できる。

―――地図研究家・今尾恵介


●いまお・けいすけ…1959年横浜生まれ。『地図で読む昭和の日本』(白水社)、『地名の社会学』(角川選書)、『住所と地名の大研究』(新潮選書)など著書多数。ベストセラー『日本鉄道旅行地図帳』(新潮社)シリーズの監修も務める。現在、(財)日本地図センター客員研究員、日本国際地図学会評議員。

目次

はじめに
JR北海道路線図

【第1章】 富良野線
【第2章】 函館本線
 (i) 函館―森間 (ii) 森―長万部間 (iii) 長万部―倶知安間
 (iv) 倶知安―小樽間 (v) 小樽―岩見沢間 (vi) 岩見沢―旭川間
【第3章】 根室本線
 (i) 滝川―富良野間 (ii) 富良野―新得間 (iii) 新得―浦幌間
 (iv) 浦幌―茶内間 (v) 茶内―根室間
【第4章】 留萌本線
【第5章】 千歳線
【第6章】 室蘭本線
 (i) 長万部―東室蘭間 (ii) 室蘭―沼ノ端間 (iii) 沼ノ端―岩見沢間
【第7章】 宗谷本線
 (i) 旭川―名寄間 (ii) 名寄―佐久間 (iii) 佐久―稚内間
【第8章】 釧網本線
 (i) 網走―緑間 (ii) 緑―東釧路間
【第9章】 石北本線
 (i) 新旭川―遠軽間 (ii) 遠軽―網走間
【第10章】 札沼線
【第11章】 日高本線
 (i) 苫小牧―静内間 (ii) 静内―様似間
【第12章】 江差線
 (i) 江差―木古内間 (ii) 木古内―五稜郭間
【第13章】 石勝線
 (i) 南千歳―新夕張―夕張間 (ii) 新夕張―上落合信号場間
【第14章】 海峡線

主要参考文献/地図・図版一覧/地名・施設名索引/駅名・鉄道関連索引

《特別付録》
〔表面〕木村文助『日満鉄道案内図』(1944年、木村文助)より、北海道・樺太・東北北部路線図を抜粋/〔裏面〕『北海道全線時刻表 1966年8月号』(1966年、弘済出版社)より、道内路線図を抜粋

「はしがき」より

 各線区の配列は、それぞれの線区の全線が開業した年の順番になっています。また、各線を記述する方向は、下りの方向に統一してあります。
 JR北海道について書かれた本はほかにも相当あると思いますが、それら既刊の本と同じようなことを書いても、当然ながら意味がありません。そこでこの本では、他の本にはあまり触れられていないであろう二つの事項に重点を置きました。
 一つは各線のルート変更。これを網羅しました(万が一、脱落がありましたらお知らせください)。今一つは、車窓から見える自然風景、なかでもおもしろい地形。これを能(あた)う限りくわしく描写しました。
 これら二つは、文章だけで伝えるのが非常にむずかしいのですが、ともに地図を使えば格段にわかりやすくなる事項。そこで、ここぞとばかり地図を最大限に活用しました。
 逆に言えば、二つの重点事項はそもそも私が、常になめるように地図に見入っているおかげで出て来たもので、地図というものが存在しなかったらこの本もできなかったのでした。
 もし読者の方々が、そんな本書をいくらかでもたのしんでいただけたならば、著者としていたくうれしいことです。また、地図にとっても地図冥利に尽きることでしょう。

著者プロフィール

堀淳一(ほり・じゅんいち)
1926年京都府に生まれ、1935年札幌に移住。北海道大学理学部卒業後、物性物理学・統計力学・数理物理学を専攻。理学博士。1980年まで同大学理学部教授。同年、人生二毛作に向けて大学を退職し、エッセイストに転向。1972年、『地図のたのしみ』(河出書房新社)で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。1960年代より地形図を手に全国の旧道、廃線跡、産業遺産などを歩く旅をスタート。地図と旅の愛好者の集まり「コンターサークルS」を主宰。現在も各地を精力的に歩き続ける。『地図を歩く』(河出書房新社)、『地図のワンダーランド』(小学館)、『地図で歩く古代から現代まで』(JTB)、『消えた街道・鉄道を歩く地図の旅』『にっぽん地図歩きの旅 古道、旧道、旧街道』(各講談社+α新書)、『忘れられた道 完』(北海道新聞社)、『サッポロこぼれある記―北の街の空のひろがり』(そしえて)、『エントロピーとは何か―でたらめの効用』(講談社ブルーバックス)、『スイス温泉紀行』(共著・作品社)、『地図の中の札幌』(亜璃西社)など、地図・鉄道・旅行・物理学に関する著書多数。